7年くらい前に、まだ横浜に住んでいた時に、京急杉田駅にある古本屋で酔っぱらって全巻買ってしまった（その後、熊本に引っ越すときに売ったのだが）。花沢健吾氏の『アイアムアヒーロー』の面白かったですが（終盤は微妙でしたが）、この『ボーイズオンザラン』は僕の中では一番好きな作品です。ストーリーとしては、もてない男が同僚の女の子を好きになって、そこからどたばたと話が進んでいく、たわいもないといえばたわいもない恋愛コメディなのです。でもそのストーリーが心にぐっと突き刺さるのは、主人公の男が僕に似ているからだとうすうす感じています。青春時代に勝ち組になれなかった非モテの男性諸氏には是非読んでもらいたい作品です。
ただ、漫画家の佐藤秀峰氏は『「ボーイズ・オン・ザ・ラン」は新井英樹氏の「宮本から君へ」のオマージュ』と言っていて、「宮本から君へ」も是非読んでみたいと思います。
